とある幼稚園でのお話。

太郎君は優しくておとなしい男の子。
でも以前は暴れん坊のいじめっ子だったんだけど先生にものすごく叱られてから変わりました。

そんな太郎君がおもちゃで遊んでいると花子ちゃんがきてそのおもちゃを取り返してしまいました。

花子　｢このおもちゃは私のもの｣

それから花子ちゃんはそのおもちゃを自分のものと言い太郎君に返すつもりはまったくありません。

でも優しい太郎君は花子ちゃんからおもちゃを無理やり取り返そうなど思わずうじうじするばかり。
たまにぽつりと・・・

太郎　｢それ僕のおもちゃなんだけど・・・｣

とつぶやくだけです。

ところがそのつぶやきを聞いた花子ちゃんは七転八倒して

花子　｢きーー！！太郎が花子のおもちゃを太郎のだって言う！！｣

ワンワン泣いて暴れだしました！！

それからも太郎はたまにぽつりと

太郎　｢花子ちゃんの持っているおもちゃ。僕のなんだけど｣

とつぶやくのですが

花子　｢また言う！！太郎のばか！！きーーー｣

烈火のごとく泣きだし暴れだし手がつけられません。

花子　｢太郎は前に悪いことばかりしてたのを忘れたの！？｣

以前、太郎が暴れん坊のいじめっ子の時、花子は太郎に無理やり
子分にされていたことがありそれを今でも許せないでいるようです。

花子　｢太郎が昔ひどい事してこのおもちゃを花子からとったんでしょう！！｣

太郎　｢そんなことないよ。。それは昔から僕おもちゃ・・｣

花子　｢まだ言うの！！きーーーーー｣

また花子は暴れだしました。
先生が困り果てて花子に

先生　｢花子ちゃん、そのおもちゃはもう花子ちゃんが持っているんだから太郎君がなんて言ったっていいじゃない｣

花子　｢いやなの！！太郎がああいうだけでもいやなの！｣

そんな太郎君と花子ちゃんの関係は今でも続いております。