top

 

Counter Parts Photo&Weblog

[ 管理用 ]

2012年 3月のニュース記事(最新5件)
2012年03月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
314
2012年03月26日13時40分
震災から3日目。月曜日
ようやく各地の被害状況が見えてきた。
驚くことに現段階で死者が10000人、関西大震災の時で6000人だったから既に越えている。行方不明が10000人以上。津波で破壊された沿岸沿いの状態も普通ではない。仕事でよく行った浪江や原町、相馬も津波の影響が凄かったようだ。

昨夜、会社からメールが届いた。
今回の震災で宮古営業所の若い営業が津波でやられて亡くなったそうだ。
それと本日、月曜日の対応については一応会社としては通常営業の予定だが震災の影響、もしくはガソリンが手配出来ず自家用車が使えないなでの不都合があった場合は無理に出勤の必要はないとのこと。
また福島県の各営業所は原子力発電所事故の状態次第でやはり無理に出勤しなくても良いとのことだ


まあとても曖昧な指示だこと。

とりあえず俺は前日同様に客先の店舗廻りをしなければならないので通常通り営業所に出勤した。

営業所には数名おりストーブを囲んで雑談をしていた。

「おはようございます」

「無事でしたか。」

「保原店で地震にあってそのまま帰宅したよ。昨日は1日客先の店舗廻りしていたよ」

「昨日からですか?ご苦労様です」

「サービスが何人か原発事故を受けて県外に避難しました。」

「小さい子供がいるうちが多いからなあ」

「あと、アパートの壁が崩れて出勤できないとか」

「こんな時だからしょうがないよね。むしろ会社側があんな曖昧な指示をせず休みなら休みにした方が社員もやりやすいよね」

「そうですよね。会社が営業しているから行かなくちゃ・・でもこんな状態なので出来れば休みたいって思う社員も結構いるでしょうね」

「原発もあるしなあ。そういえば3号機どうなったんだろう」

「そうそう、3号機かなり危険みたいですよ。」

「海水入れたから落ち着いたんじゃないの?」

「海水注入しても水位が上がらなかったってニュースで言ってましたね」

「なんか燃料棒が露出したとか」

「燃料棒って水に浸っていないとまずいんでしょう?」

「まじかよ。1号機どころか3号機まで爆発なんて洒落にならんぞ」

「それどころか2号機もヤバいみたいですよ」

「これは本気で避難考えた方がいいかもなあ」

「でも実際、爆発したのって建屋と言って外側の建物なんでしょう?原子炉本体ではないんだからそんなに心配はしなくても・・」

「だからそこがさっぱりわからんのだよ。政府やマスコミは今すぐ健康への影響はないとか安全だ言うけど、ネットではまだ福島なんかにいるのか!?死にたいのか!なんて騒ぐ奴もいるし」

「俺はいずれにしろ大事な取引先抱えているから逃げられないよ」

「なに言ってるんですか?仕事より身の安全でしょう?」

「いやいやさすがにこれ以上原発が悪化したらスタコラ逃げるよ」

「それにしてもあのテレビで放送される例え。レントゲン一度の被曝の何十分の1の放射線量だから心配するなって」

「レントゲンなんか放射線浴びるの一瞬じゃねえかよ。あれを朝から晩まで浴びての比較をしろって言うんだよ」

「苦しいなあ。やはり政府もマスコミも信じられないかあ」

するとのそっと、郡山営業所の大御所が出勤してきた。
以前は福島県のドンだったが3年前に定年を迎えてからその地位を退いているがその存在感は今もなおあり後釜の仙台から来た支店長にも一目置かれている。

俺は正直苦手だ。ほとんど口も聞かない。

「これしか出勤してないのか?」

「はい、避難したり家がやられたりで出勤出来ないのが大半です」

「今日は通常営業だよなあ」

だからこういう奴がいるから会社ははっきりとした指示をださなきゃいかん。

俺はこの爺様が来たことで営業所の居心地が悪くなったので

「じゃあ店舗廻りしてくるわ。まだ何軒か残ってたから」

「あ!伊藤さん、車ガソリン大丈夫なんですか?」

そうだ・・

「お袋の車ガソリン満タンだからそれで廻るわ」

と言いながら営業所をでた。

途中、K産業に電話を入れると

「あ、伊藤さん明日朝8時半からスーパーマーケットチェーン店本部3階会議室で打ち合わせだそうです」

「明日ですね、了解しました」

何軒か廻った後そろそろお昼、どこも店はやってないから家に帰るか・・

正午、家に着くと

「3号機爆発したって。2号機も危ないって」

「3号機が・・・ついに」

するとメール、営業所からだ

本日と明日は原発事故の影響もあり自宅待機とします。明後日以降の予定は追って連絡します

どうする・・・くるとこ来たぞ
明日は客先で朝から打ち合わせ。
それどころではないだろう・・

どうする?
news article by イトウシンイチ
313
2012年03月25日10時52分
震災から2日目。日曜日
さすがに仕事が気になってきた。
しかし、携帯がまったくつながらないので状況が掴めない。
ふと、家の電話から状況把握のため知り合いの業者に連絡してみた。

繋がった!

「おお!繋がった!無事だった?」

「伊藤さん、なにしてるんですか?」

「なにしてるって?なんにもできないだろう、こんな状況じゃ」

「もう他の業者はみんな動いてますよ。既存店の震災対応」

「まじで!だって原発爆発したんだよ?知ってるの?」

「知ってますよ、でもみんな昨日からとりあえず郡山市内の店舗だけでも復旧活動しようって動いてますよ」

「き!昨日からって・・・」

驚いた・・

「とりあえずK産業さんの会社の電話を連絡用伝言用にしてますから連絡入れてみたらいいと思いますよ」

「わかった。かけてみるよ」

K産業に電話を入れると普段、現場で一緒の吉川さんがでた。

「吉川さん。すみません。まったく連絡とれなかったので」

「いえいえ、携帯がまったくだめなのでうちの事務所の電話を使ってもらってます。わたしが電話番をして連絡をとりあってます」

「そうでしたか・・ご苦労様です。で今の動きは?」

「まあとりあえず郡山市内の店舗を復旧させようと言うことで各社の担当が廻ってます。今は大槻店かなあ。あそこは地震でかなりやられたようですから」

「大槻ですね?行ってみます」

「ガソリン大丈夫ですか?」

「母の車が満タンなのでそれで行きます」

「気をつけて」

大地震、津波、そして原発事故
仕事どころじゃないだろう?こんな時こそ家族と一緒にいてなにかあったらすぐ避難出来る状況にしないと・・と思っていた。
こんな時に仕事してる奴の気が知れないと考えていた。
しかし、よくよく考えると皆が俺と同じ考えだったら一体どうなる?
すべてのものが動かなくなるじゃないか。
俺の担当しているスーパーマーケットだって水や電気と同じライフラインじゃないか。食料品や日用品を提供している大事なライフラインだ。他の業者たちはその大事なライフラインを復旧させるべく昨日から、いや地震当日の311から動いていたんだろう。

急に今までの自分が恥ずかしくなってきた

「俺、担当しているスーパーマーケット廻ってくるわ」

「え?こんな時に?」

「こんな時だからでしょう?もう他の業者は震災当日から動いているって。まずいよ」

「だって原発が爆発したんだよ?外に出ない方がいいんじゃない?」

「放射能が凄かったら家にいても一緒だよ。とにかく行ってくるわ。」

「わかった・・気をつけてね」

こうして俺は郡山市内にある大槻店に向かった

途中、郡山の町は人気が少なかった。昨日よりあきらかに少ない
やはり原発事故の影響か歩いている人はほとんどいない。
たまに見かけるとマスクをしてフードで頭まですっぽり隠している

大槻店につくと店は閉まっている。広い駐車場には車がほとんどない。
裏口に向かうと従業員入口が開いていてとりあえず事務所には人がいるようだった。

「すみません。○○○○です。状況確認と対応でお邪魔しました」
「はい・・・どうぞ」

店内は散々たる状態だ。陳列された商品は崩れて放置されたまま
壁は崩れ天井が落ちている

総菜、寿司の厨房は比較的大丈夫のようだ

すると厨房にチェーン店本部のメンテナンス担当の方がいた。

「ああ、どうも伊藤です。このたびは大変でしたね。ご無事で何よりです」

「伊藤さん。ご苦労様です。こんなときにすみませんね」

「とりあえず郡山市内の店舗を回らせていただいていました」

「こちらは大丈夫ですね。まあ店内はこの有様ですが厨房の中は比較的大丈夫でした」

「そうですか・・じゃあ他の店舗に行ってみます」

「他の業者さんとかは安積店にいきましたよ」

「そうですか。じゃあ私も安積店に行ってみます」

こうして安積店に向かった。

安積店は営業をしていた。同じく寿司、総菜の厨房をのぞき様子をうかがった。
大きな冷蔵庫が地震で随分、前進していたので元の位置に戻したり、そのほかの機器の電気系統をチェックし別店舗に向かった。

台新店という店にいるとK産業の青田君に会った。
彼とは311に保原店で一緒に震災に遭遇して以来だ。

「よう、久しぶり。どうだった?」

「あれから毎日、各店回ってましたよ。」

「本当に?大変だったね」

「伊藤さん、原発やばいっすよ。もう俺たち被曝してるんでしょう?」

「そうなの?だって随分距離あるし・・・」

「伊藤さんち、三春でしょう?郡山より近いじゃないっすか?避難しなくて大丈夫ですか?」

「どうだろう・・・お宅の所長もそういえば三春じゃん。避難したの?」

「あの人がするわけないでしょう。今、営業所で店舗回りの指揮してますよ」

「仕事人間だもんなあ」

驚くことに噂をすればでその所長が車で現れた

「どうも。大丈夫でしたか?」

「こっちは大丈夫ですよ。伊藤さんもご無事なようで」

「今、青田君んと原発のことで話してたんですけど所長も三春でしょう?大丈夫ですか?」

「日本は大丈夫だ。日本なら大丈夫。」

日本は大丈夫・・・なんの根拠があって言ってるのか・・

「それに原発のある大熊や双葉から三春の体育館に避難しにきてるんだから」

確かにそうだが・・・今後またどうなるのか。

「地震が起きて原発はちゃんと止まったんですよね。なのになんで爆発したんですかねえ」

「なんだか知らんんが止まっても冷やさなくちゃならんのに津波で電気が全部止まっちゃって冷やせなくなったらしいよ」

「電気が止まったって・・・んなバカな予備電源とかなかったの?」

「予備もなにも全部、津波かぶったらしいよ」

「バッカじゃねえ?おんなじ場所に予備電源置いてあったわけ?」

「今はどうなんだろう・・」

「なんか海水ぶちこんだらしい」

そんな会話を聞いて所長は

「まあこれ以上はいくらなんでもひどくなんないだろう。それより店舗の復旧が大事だ」

そうかあ・・・?この人はそういう考え方なんだなあ。
本当にこれ以上の事態にならなければいいが・・

その後も郡山市内の店舗をいくつか回り家路についた。

家ではとにかくニュースを食い入るようにみていた。
なんせ地元福島で起きている出来事だ。。こんなこと今まで生きてきた中で一度も経験したことがない。
テレビのニュースで自分たちがすべき行動を判断しなければならないなんて初めてだ。。。

なんと官房長官記者会見で今度は3号機が爆発の恐れがあると発表

おいおい。。。まじかよ・・
他の番組では学者や専門家が相変わらず大丈夫だと言っている

本当なのか?なにを信じればいいのか??

それにしてもCMはこればかり・・ポポポポーンって・・・
耳から離れない

逃げた方がいいかあ・・東京の弟のところか・・
群馬のお姉さんのところにお願いするか・・・

「避難区域も10kから20kに延長されたって。。」

「うちはグーグルアースでみたら原発から51.7kだよ。避難区域が50kになったらどうしたらいいんだろう」

「それは逃げたほうがいいでしょう」

「とりあえず子供たちだけでも東京か群馬にお願いするか」

「でも今は新幹線も走っていないし・・・」

「なんでも原子炉の中の水が蒸発しちゃって燃料が溶けて落ちるのをメルトダウンっていうみたいでそこまでにはならないから安心してってテレビで言ってたけど」

チャイナシンドロームかあ。。そんなことになった大変だろう
いくらなんでも。もしそうなったら原子炉も吹き飛ぶんじゃないか?

「まあとにかく落ち着こう。。大丈夫だよ、日本の技術なら・・」

ああ。。。結局同じことを言ってしまった。。
なんの根拠もないのに・・・
news article by イトウシンイチ
312
2012年03月12日10時24分
歴史的大災害のあった日の翌日
目を覚ますとすでに11時
昨夜は遅くまでニュースを見ていたのと度重なる余震で朝方まで眠れなかった。

嫁さんや子供たちは既に起きていてテレビのニュースを深刻な顔で見ている。

「あ、パパ、起きたの」

「ああ」

「なんか原子力発電所の事故って福島みたいだよ。テレビでやってた」

「ほ!ほんとうに?! 女川じゃないの?」

マジ、驚いた・・・福島だったとは・・・

「それと今、スーパーにいったら何にもなかったよ」

これはますますやばいなあ・・どんな状況だよ

「でね、群馬のお姉さんから電話があって本宮のお父さんとお母さん、連絡とれないんだって」

「なんかあったのかな・・・俺、昨日帰りちょっと寄ろうかなと思ったんだけど」

「電話が不通なのかな・・・さっき電話したけどつながらなかったよ」

「じゃあ本宮まで行ってみようか。ついでに郡山まで行ってなんか買ってこよう。もうなんにもないでしょう?」

我が家は週末にどっと一週間分買い物をする。
運悪く地震があったのが金曜日。我が家の食料品が底をつくころだ。

こうして嫁さんのご両親の安否を確認するために本宮に行くことになった。

本宮は我が家から車で30分くらいの場所
本宮に着くとお父さん、お母さんは無事でいた。
地震で電話線が切れてしまったようだった。

「大丈夫だった?群馬のお姉さんとか心配していたよ」

「あら、悪かったない。こっちは大丈夫だったよ」

本宮のご両親の無事を確認して郡山へ。

郡山に行く途中ものすごい車の行列ができている

「なんだ?なんだ?」

ガソリンだ。ガソリンスタンドに列を作って並んでいる
2時間も3時間も並んでようやく入れられたとしても10リットルまでだそうだ。

気になり自分の車のガソリンを見てみると半分より少し下
まだ大丈夫だな。

郡山市内はかなりひどい。
5階建てマンションの非常階段が階段ごと地面に落ちている

ようやく開いている店を見つけた。
ドラックストアだけどなにか食べ物を売っているだろう

店に入ると中は凄いことになっていた。
ほとんどの商品が散らばっている。

まともな食べ物はなにもない・・・

はるさめがあった。二袋買い物かごにいれる。

「そんなの買ったってしょうがないでしょう?」

嫁さんに言われたが

「なんでもいいから食えるものを買っておいた方がいいだろ」

「大丈夫だよ。お米はあと30kgくらいあるから」

そんなやりとりをしながらレジに向かう
まず欲しいもの、カップヌードル、パン、牛乳、電池などがない

結局ろくなものは買えず家に戻った。

さっそくテレビを見ているとなんと福島原発が爆発したとの報道が。。。
ええええ!?爆発?チェ・・・チェルノブイリじゃねええかよお
テレビでは爆発したときの映像が流れる

原子力発電所
福島にあったのは当然知っていた。
双葉町と大熊町の境の海沿いにあるのも知っていた。
でも見たことはない。
しかも6機もあったなんてまったく知らなかった
まったく無関心だった。
前の知事が原発でなにか問題あったのを東京電力が隠ぺいしたの
を厳しく非難して原発稼働を許可しなかったことがあった。

爆発!?水素爆発?

ここまで放射能はくるのか??

双葉町の住人は町が用意したバスで避難し始めたそうだ
バスを待っているあいだに水素爆発が起きて何人かが被曝したそうだ。
被曝??被ばくってすごくないか???

大体にしてなんで爆発したんだ??
地震でも津波でも大丈夫だったんじゃないのか?
昔、チャイナシンドロームって映画あったなあ。。。
なんか原発の燃料が溶け落ちて地球の裏側の中国まで行ってしまうって話
んなバカなああ・・

とにかくどういう状況なのか、なにが起きているのか・・・
テレビから離れなかった。。

枝野官房長官だ。仕分けの達人が偉いときに官房長官になっちゃったなあ

今すぐ健康に影響を与えることはないかあ

他の専門家も解説者も大丈夫大丈夫言ってる
そうだよなあ、ここはソ連じゃない日本だよ
チェルノブイリみたいなことはこの日本ではないだろう

まあ大したことじゃない。それより余震が相変わらず凄いな



news article by イトウシンイチ
過去の記事
2024年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2023年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2022年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2021年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2020年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2019年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2018年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2017年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2016年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2015年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2014年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2013年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2012年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2011年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月
2010年
1月2月3月
4月5月6月
7月8月9月
10月11月12月